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初めての「アルプス」


2011年8月5 - 6日

アウトドアメーカーに就職した夏、同期に誘われて初めての「アルプス」である燕岳に登りました。

これまでに登ったのは高尾山と富士山くらい。

わけもわからず言われるがままに道具を揃え、足りないものは借り、

(今思えば)謎に重いザックを担いで山に入りました。

千葉で生まれ育った私にとって、北アルプスの山並みは衝撃でした。

山がこんなに連なっているということを知らなかったからです。

登っている道中はつらくてあまり覚えていませんが、この景色は妙に鮮明に覚えています。​

山中では北アルプス三大急登に打ちのめされ、初めてのテント泊はトイレの目の前、

夜中に痙攣を起こした人(別のパーティ)のうめき声が聞こえ怖くなって少し泣いたり、

あまり良くない記憶のほうが色濃く残っています。

それでもなぜか、懲りずに山に登り続けました。

​あの山の景色と、キンと冷えた空気を忘れられなかったからかもしれません。

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